瀬川コウ

こんにちは

今回は瀬川コウという方の本を紹介させて頂きます。

 

 

瀬川コウは2014年にデビューし、2015年には「謎好き乙女と奪われた青春」でスマホ小説大賞新潮文庫賞を受賞し、以降この謎好き乙女シリーズを新潮文庫nexで4冊出版されました。

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謎好き乙女シリーズは、恋愛や友情に興味のない美少女、早伊原樹里と、恋愛や友情といったごく一般的な青春を望む矢斗春一の2人が日常の謎を解決していく中で、青春に潜む影の部分を解きほどいていく物語です。

 

 

 

この本は2人の掛け合いのテンポも良く、とても読みやすいのですが、読みやすいだけでなく、内容もしっかりあって読み応えもあります。

1巻ごとに中心となるテーマがあるのも面白いです。特に2巻目の正義とは何なのか?という登場人物の葛藤には、自分も考えるところが多かったです。

 

 

ネタバレにならない範囲で、個人的に1番上手いなと思うところは、解決編の見せ方の工夫だと思います。

 

ただ探偵役が出てきて解いて終わり。

…でも、もちろん楽しめるのですが、本作では登場人物が1つの謎に対していくつもの考察を提示してくれるので、一粒で何度も美味しい解決編になっています。

またこの見せ方により、最終的な解決がより一層説得力を持つようになります。

 

 

また、この作品では一巻ごとにメインの謎があり、それを中心にいくつかの謎が展開されていく構成になっているので、最後まで飽きずに読み進めることができると思います。

ですがやはり、最後の最後にくる衝撃は、この本の一番の特長だと思うので、ぜひ最後まで読み進めてもらいたいです。

 

あと、読んだ方は分かると思いますが、特に4巻目を読んだときの驚きは、これまでのものとは一味違ったものでした。

 なのでぜひ、4巻とも最後まで読んでいただきたいです。

 

 

 

ついでに、

youtubeに本作のプロモーションムービーが上がっているので、興味を持った方はそちらも見てみてください。30秒程度のものなので、すぐ見れます。

『謎好き乙女と奪われた青春』プロモーションムービー|新潮文庫nex - YouTube

 

 

瀬川コウさんは、謎好き乙女シリーズ以降、まだ新刊を出していないのですが、準備中とのことなので、個人的にはとても期待して待っています。

新刊が出たら、またこのブログでも取り上げてみたいと思います。

 

 

 

以上で紹介を終わります。

瀬川コウさんの作品は、自分がここ最近読んだ中で1番好きなタイプだったので、紹介も長くなってしまいました。

この文章を読んだ人が書店で手に取ってくれると嬉しいです。

 

では、またの機会に。